寒波来たりて
年の瀬が押し迫り、寒さがますます肌にしみる頃である。 この12月25日から27日にかけて大寒波が日本列島を襲った。そのころの私はというと、天候のことなど全く気にもせず小旅行に出かけていた。冬の旅行は寒さとの闘いであるということを思い知った。 それはさておき、26日夜、私は高速バスの車内にいた。先述の小旅行の帰りである。この時期のこの地方としてはまれに見る寒さで、道路脇にはうっすらとではあるが雪が積り、高速道路の一部区間は通行止めで、バスの運行状況としてはかなりの遅れが出ていた。 交通規制もあり、バスはかなりゆっくりと進んでいた。Googleマップのカーナビ機能で見てみると時速25kmほどだった。正直なところ、これでは終電に間に合わないのではないかという不安や焦りもあったが、天候のことばかりは仕方がなく、誰も責められない(ちなみに、結局終電を逃しタクシーで帰ることになった)。 バスがなかなか進まぬ中、外を見るとたくさんの人が働いていた。融雪剤を散布する車、雪が降るなか車線規制の看板や案内板を設置する人。隣の車線を見ると運送会社のトラックが走っていた。夜中の運転はハードだろう。少し気が抜けてしまったり、不運と踊ってしまったりすれば命を失う。命まで失わなくとも、荷主に大きな損害を与えるかもしれない。こういう人が日本を支えているのだなと思った。そもそも私を運んだ高速バスの運転手だってそうである。難しい道路状況での長時間の運転、遅れたとはいえ無事に送り届けてくれたことが本当にありがたいと思った。 このようにハードに働く人がいるなか、今日も私はぬくぬくと暮らしている。