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現代日本社会見聞録-フードデリバリー編

 年末年始が暇すぎて、暇を少しでも金に変えようと Uber Eats 配達員に登録した。便利な現代社会を支えるフードデリバリーサービス。現代日本社会見聞録としては必修科目の一つと言えるだろう(あとはコンビニ店員・Amazon倉庫作業員・Amazon配達員などが必修科目になるだろうか)。 1月1日に早速免許証などの写真のアップロードをした。写真がぼけているとかで2度3度再アップロードを要求されたが、その日のうちに承認された。しかし、なかなかアカウントが有効化されず数日が過ぎた。埒があかないのでチャットでサポートに問い合わせた。どうやら書類は承認されていたが、そこでステップがなぜか止まっていたらしい。それからメールで交通ルールクイズのリンクが送られてきてその二日後からアカウントが有効になった(結局年末年始の休みは明けてしまった)。 私はバイク免許を持っていないし、原付も所有していないので自転車か徒歩での配送となる。 ピックアップから配達までのプロセスがどういうものかを簡単に説明する。アプリからアカウントをオンライン状態にすると配達オファーが届くようになる。オファーが届くと画面にピックアップ店舗と配達先の住所・距離・見込み料金が表示され、そこをタップするとオファー承認となる。そして店で商品をピックアップしてお客さんにそれを届ける。 はじめのうちは手当り次第にオファーを承認していたが、自転車だと遠距離の配達や、そう遠くなくても急な坂を上ったりしなければならないケースでかなり疲れて割に合わないような気分になった(遠距離だと配達料金も増えるがそれでも疲労感が大きい)。その反省から、およそ3km以内でなおかつできれば土地勘のある(急な坂がないと知っている・あるいは坂を避けられる迂回路を知っている)エリアに絞ろうとしたが、誤タップで遠くへの配送を請け負ったりしてしまっていた。その後一度承認した配達をキャンセルすることもできると知った。 そういう風にオファーを厳選していると当然、時給は落ちる。それでも、5,6km以上先の全く知らないエリアに行かされたときの疲労感を思い出すと時間あたりの稼ぎよりも労力あたりの稼ぎを優先したい。今の感覚としては2kmちょっとくらいの土地勘のあるエリアで300-370円くらいの配送をひたすらやるのが自分には合う気がする。夕食どきの時間帯、運が良けれ...

谷崎潤一郎犯罪小説集

 表題通り。集英社文庫。 「柳湯の事件」「途上」「私」「白昼鬼語」の4篇を収録。過去の私のブログを見ている人はよくご存知かもしれないが私は暗くて不穏で謎に満ちた感じの話が好きだから読んでいて快かった。 柳湯の事件では弁護士事務所におかしな青年が駆け込んできて「(自分でははっきりとは判断がつかないのだが)どうも私は殺人を犯してしまったらしい、もし警察が追ってきたらすぐさま身柄を受け渡すのではなく話だけでも聞いてもらえるように取り持ってほしい」というようなことを頼まれる。 結果的にこの青年は実際に人を殺めていて、彼が話した経緯もかなりデタラメだったという結末になる。 これはこの話への文句というわけではないのだが、もし仮に長編ミステリー小説・長編サスペンス小説において最後に「実は犯人は狂人でした」みたいな結末になったら間違いなく不愉快な気分になるなということを考えた。この「柳湯の事件」はかなり短く、青年がどこかおかしいということもはっきり書かれているのでこの限りではない。 ほかのものでは「私」がなかなか好きだ。内心を裁くというのは残酷でグロテスクなことだと思うのだが、そういう不穏さに惹かれる自分がいる。直接的(で正直)な言及は意図して避けながらも騙すための嘘は絶対につかないという語り手のやり口には私も心当たりがある。

盗賊会社、蜘蛛の糸・地獄変

 盗賊会社 星新一(新潮文庫) 蜘蛛の糸・地獄変 芥川龍之介(角川文庫) 星新一は小中学生のころにけっこう読んでいたが、それ以降はあまり触れていなかった。収録作のうち、記憶にあるものは数えるほどしかなく、初めて読んだものかあるいは読んでも全く覚えていないものがほとんどだった。ショートショートはひとつひとつが非常に短くて、読むのをやめるタイミングがわかりやすくてよかった。一日3本とかそういうふうに決めて読み進めることができる。 星新一はSF作家とされることが多い。SF作品は往々にして未来予知の要素をもつ。「盗賊会社」に収録されているものの中では、「趣味決定業」「無料の電話機」あたりが未来予知の結果現代に起こっていることをなかなかに言い当てているように思った。 蜘蛛の糸・地獄変は、てぬぐいメーカーとのコラボの「かまわぬカバー」というシリーズのもの。( https://store.kadokawa.co.jp/shop/g/g322101000263/ )持ってるだけでも嬉しいやつ。見た目だけじゃなくて触り心地もいい。全部このカバーにしてほしい。 個人的には角川文庫は文豪ストレイドッグスとのコラボカバーをやめてほしい。中島敦の「文字禍・牛人」が買えない。 邪宗門は全く読んだことがなかった。こんな作品とは思っていなかったので意外だった。面白かった。未完で終わってしまっているのが非常に残念。AIのべりすとがもっといい感じになって続きを書いてくれないだろうか。 2021年は35冊くらい本を読んだっぽい。2022年は45-50冊くらいは読めるといいなと思う。以上

新年のご挨拶

 あけましておめでとうございます。 皆さんにとって、2022年が実り多い、よき年となりますように。 最終的に2021年は131本のブログ記事を書き、一月(ひとつき)あたり10.9本というペースでした。昨年は継続的に、定期的に、コンスタントに書いていくということがテーマでしたが、今年はもっとクオリティに重きを置いていきたいと思っています。 今年もよろしくお願いします。