源順の名誉回復
アジサイの漢字は源順(みなもとのしたごう)が白居易の詩から誤って引用したという話を先日しましたが、その話だけで終わるとなんだかかわいそうなので源順のすごいところを紹介しておきます。Wikioediaレベルの話ですが。
彼が成し遂げた偉業のひとつは『和名類聚抄』(わみょうるいじゅしょう、略称は和名抄「わみょうしょう」)という辞書を編纂したことでしょう。名詞をまず漢語で集め、意味により分類し、万葉仮名によって日本語に対応する読みをつけたうえで漢籍を引用しながら説明を加えたもので、今日でいう国語辞典や漢和辞典、百科事典のような要素を持つようです。
「当時から漢語の和訓を知るために重宝され、江戸時代の国学発生以降、平安時代以前の語彙・語音を知る資料として、また社会・風俗・制度などを知る史料として日本文学・日本語学・日本史の世界で重要視されている書物である。」
という記述を見る限り、平安時代以降の人々にとって幅広い知識を得る源泉であり、現在の歴史研究にとっても非常に意義のあるものなのではないでしょうか。しかも編纂をしたとき、まだ20歳代だったというから驚きです。
写本が国立国会図書館のデジタルコレクションにあるので見てみるのも面白いと思います(→https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2544216)。
さらに、"梨壺の五人"として『万葉集』の解読、『後撰和歌集』の編纂などに携わったほか、和歌の名人として三十六歌仙の一人にも数えられ、その才人ぶりが伺えます。
今日の記事をもって源順の名誉回復とさせてください。
参考:Wikipedia「源順」「和名類聚抄」
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