教師はクソほども役に立たないという話、ではなく、
小学校5年生くらいの理科でメダカを飼育する授業があった。オスとメスのメダカを混泳させ、卵を採取し、実体顕微鏡で眺めたりした。
のちに、それを踏まえてヒトも受精卵から誕生するということも説明された。
しかし、ヒトとメダカは違う。ヒトのタマゴなど見たことがない。ではヒトの精子と卵子はどのようにして受精するのか。
好奇心旺盛な子どもは教師にその疑問をよくぶつけるようだが、僕はそういうタイプではなかったので、説明しないということは説明するまでもないのだろうと考えて「精子は空気中を移行して女の体に入る」と自分の中で結論づけた。
時は流れ、僕は中学生になった。小さい学校だったから縦のつながりもかなり強く、入学して早々に"悪い"先輩によってチ○コをマ○コに入れて精子が女の体に入ると教えられた。
教師にそれを教えられたかったかというとYESとは言えない(し、教える側としての苦労も想像に難くない)が、そんな不誠実な教え方をするくらいなら最初からメダカとヒトの生殖の話なんか教えないほうがいいだろ、と思った。
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中学校で僕が入った部活のキャプテンはすごく有能だった。
「誰かが注意されたりアドバイスされたりしているとき、それは自分に言われていると思え」
と僕に教えてくれた。この考えは部活だけでなくいろいろな場面で役に立った。
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僕の住んでいた地域には毎年夏に祭りがあった。小学生と中学生が担う出し物もあり、祭りが近づくと中学生が小学生に出し物の指導をするという形でそれは継承されていた。蚊取り線香をつけさせたり(今の子どもの中はマッチが使えない子がけっこういるらしい)、集会所の蛍光灯を取り替えさせたりと中学生は小学生にいろいろなことを教えた。
祭りを無事終えればその打ち上げもあった。バーベキューの焼き網を洗う時タワシがなかったらマツボックリを使えばいいとか、花火をするときは水を張ったバケツを用意しろとか、面倒くさいから酒に酔った大人に近づくなとか教えてくれたのも中学生だったし、ロケット花火は面白いけど民家──たとえそれが空き家でも──に撃ち込むのはやめておけと教えてくれたのも中学生だった。
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教師はクソほども役に立たない、と言いたいのではない(おそらく)。ただ、僕たちには"中学の悪い先輩"が必要なのだという話だ。
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僕は大学生になった。
Xというサークルがあった。ある年、Xは新歓で新入生(A君とする)に飲酒の強要をし、それが大学に知れて解散となった。
聞くところによると、A君はアルコール・ハラスメントされたことを親に相談し、親が大学にクレームを入れたことによりXは解散に追い込まれたらしかった。アルコール・ハラスメントに耐えろとは言わない。親に相談するなとも言わない。ただ、18にもなって親におんぶにだっこじゃ情けなくないか、と僕は思った。自分で大学に相談することもできるし、サークルの先輩と話し合って拒否することもできるじゃん。
この話を父親にすると「子どもは親のいないところで成長する」と返ってきた。もしかするとA君にはロケット花火を民家に撃ち込むなとか子どもは男女のセックスの結果生まれるとかそういうことを教えてくれる中学の悪い先輩がいなかったんじゃないかと僕は邪推した。
注)僕はアルコール・ハラスメントをしたことがないし、Xのメンバーでもない。ほろよいサワー一缶でベロンベロンになる奴が他人に飲ませられるかよ。そしてA君が悪いみたいな論調に聞こえるかもしれないが飲酒の強要は最悪の場合命に関わるのでXの上級生が100%悪いです、それは間違いなく。
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