MLB NEWS 翻訳- AL西地区を占う10個の重要な質問

 原文: https://www.mlb.com/news/al-west-preview-for-2023

2023シーズンの開幕まであとどのくらいか知っているだろうか?もしあなたが2週間ごとに1地区をプレビューし、シーズンの開幕までに6地区すべての全容を把握するとなると、あなたはそれを今すぐに始めなければならない。そう、今日始めるのだ。面白そうではないだろうか?そのときはもう来ているのだ。

前置きが長くなったが、今日から各地区のプレビューを始める。ここでは各チームに対して2つの大きな疑問を投げかけ、愚かにもシーズンの予想をしてみる。まずアメリカン・リーグ西地区から始める。この地区は

・昨シーズンのワールドシリーズチャンピオン
・この10年で最高の選手
・歴史上最高の二刀流選手
・トップのフリーエージェント投手
・チームを21年ぶりのプレーオフに導いた昨シーズンのAL新人王
・そして、アスレチックス

を擁する地区だ。なんと面白そうな地区だろうか。さあプレビューを始めよう。チームはニックネームのアルファベット順でリストアップしている。各チームには2つの質問(なので合計10の質問)を投げかけ、私の現在の予想とともに記述している。


エンゼルス

1)何人のベテランが健康でいられるだろうか?

2022のエンゼルスの問題は、もしかすると信じられないかもしれないが、ピッチングではなかった。ERA+が平均以上のスターターを5人抱え、ブルペン陣も平均的だった(これはエンゼルス基準で言えば改善されたといえる)。しかしラインナップは内側から崩壊したのだ。故障者の続出により強力になるはずだったラインナップは叶わなかったわけだが、これはエンゼルスのように多くのベテラン選手を抱えているから起こるのだ。そして、ここから考えてみてほしい。エンゼルスは今季さらに多くのベテランを抱えることになる。ハンター・レンフローとブランドン・ドルーリーの加入は理論の上ではラインナップの厚みを増すが、彼らはどちらも30歳オーバーだ(マイク・トラウトでもまだ彼らより若い)。エンゼルスのラインナップはたしかに強力になりうるが、それはトラウト、ジャレッド・ウォルシュ、先述の2人の新加入選手、大谷翔平、そして特にアンソニー・レンドーンが健康でいられればの話だ。エンゼルスはそれをあてにしてよいのだろうか?果たしてどうだろうか?

2)大谷をいつまでチームに留められるだろう?

あなたもおそらく知っている通り、大谷というこの野球界でもっともスリリングでこの10年で見たこともないような才能あふれる選手は、今シーズンの終了後にフリーエージェントとなる。エンゼルスは大谷のトレードオファーに関心を全く持たなかったようだが、それは今シーズンをコンテンダーとして戦おうと計画しているからだ。もし6月下旬にはもうプレーオフ圏内から8ゲーム差以上離れていたら(プレーオフ資格が拡大したことを考えるとあまり起こりそうにないが、確かにあり得ることだ)何が起こるだろうか?エンゼルスが大谷のトレードに関しての話に応じうると認めた途端、フアン・ソトの獲得競争がポケモンの交換に見えるほどの大争奪戦が始まるだろう。エンゼルスはまだ大谷との再契約の意志があるようだ。しかし本質的には彼1人で2人の選手と同等なようなものであることを考えると、次のオフシーズンにマーケットで彼以上に関心を集める選手はいないだろう。エンゼルスは今季終了後に直面する多くの問題があるが、大谷をトレードすることが少なくともその中のいくつかを解決する唯一の方法かもしれない。

アストロズ

1)若い先発投手がステップアップし、ジャスティン・バーランダーの後継になれるだろうか?

わかっている、現実的には"次のバーランダー"なんているはずはない。バーランダーはALのサイヤング賞を獲ったが、ほかの誰か、フランバー・バルデスやクリスチャン・ハビエル(あるいはルイス・ガルシア)などが今季のアストロズのローテーションで同じことをやってのけると予想するのは現実的ではない。しかしバルデス、ハビエルそしてガルシア(さらにはランス・マッカラーズジュニアとホセ・ウルキディ)らはこれまでのキャリアをアストロズのみで過ごしているが、ローテーションのナンバーワンになったことはない。なぜならバーランダーがそこにいたからだ。そして今彼はいない。彼ら、特にバルデスとハビエルは潜在的にはエースの先発投手になれるはずだが、チームにとっては彼らのうち誰かがステップアップし、実際にエース級の活躍をすることが必要となる。一つ予想をしておくと、もし7月に最高級クラスのスターターがマーケットにいれば、アストロズはその選手を獲得しようとするだろう。

2)キャッチャーをアップグレードする必要があったか?

アストロズには大きな穴は見当たらず、ワールドシリーズを制したのも納得だ。しかし、フリーエージェントのウィルソン・コントレラスであれ、トレード候補のシーン・マーフィーであれ、アストロズは今オフにキャッチャーの獲得に乗り出すと広く予想されていた。結局のところヒューストンは静観し、マーティン・マルドナード(今シーズン後にFAとなる)を残留させ、シーズン途中に獲得したクリスチャン・バスケスには別れを告げ、若手がその穴を埋めることを期待した。実際のところ、アストロズには二人のプロスペクト捕手がいる。ワイナー・ディアズとコーリー・リーだ。ディアズは打撃がよく、一塁を守ることもできる(そのポジションはホセ・アブレイユに占められているが)。リーは守りが良い。アストロズは長期的な観点では明らかに彼らの双方に期待をかけている。短期的にはどちらを選ぶだろうか?バックアップの捕手の問題について数文を費やすくらいだから、アストロズが良いチームなのは間違いないだろう。

アスレチックス

1)どの若手選手を中心にチームを立て直すだろうか?

A'sは現在過渡期にある。正直なところ、アレドミス・ディアズはこのチームのクリーンアップ打者でいられるのだろうか?今は未来を見ることしかできない。次にアスレチックスが競争的なチームになるころには、どの選手がとどまっているだろうか?シア・ランゲリーズはいるだろう。ラモン・ラウリーノもたぶんいるだろう。エステウリー・ルイーズにもできればいてほしい。実はA'sはあなたが好ましく思う人数よりもさらに多くのベテラン選手を抱えており、ディアズ、ジェイス・ピーターソン、トニー・ケンプそしてセス・ブラウンまでもが30歳以上だ。彼らについて急いで行動したくはないだろうが、現在のロースターの30歳以上の選手に対して、あなたはどれくらい期待が持てるだろうか?

2)そろそろ未来が見えてくるだろうか?

ホーム球場の将来も含めて、アスレチックスの未来というのは空中を漂っているようなものだ。このチームが競争的な時期にオークランドのゲームに足を運んだことがあるなら、沸き立っている球場がどれほどエキサイティングな場所であるかあなたは知っているだろう。ファン層はカレッジフットボールのそれによく似ている。騒々しく、うるさく、若く、粗暴で、そしてとにかくうるさい。私達はオークランドではそういう光景をしばらく見ていない。若くて有望な選手たちがいて、彼らがローテーションのピースとなり、2018年から2020年まで3年連続でプレーオフに進出したのがすごく昔のようだ。そう思わないだろうか?


マリナーズ

1)低迷期が終わって、今のチームはどう?

必ずしも待った甲斐があるとは言えないだろう。21年もプレーオフから遠ざかっていたというのは納得できないほどに長い期間だ。しかし、昨年のトロントとのワイルドカードシリーズでは確かにたくさんのフラストレーションが解消された(ALDSの第1戦の9回にヨルダン・アルバレスを三振にとることができていれば、全く違う展開があっただろう)。しかし、まだ一度壁を破ったに過ぎない。現在、マリナーズはプレーオフでさらに先に進めると予想されている。彼らのオフシーズンの動きはそれを反映している。コルテン・ウォン、AJ・ポロック、そしてテオスカー・ヘルナンデスが加入したのは、まさにこれからチームが始まるのだということが感じられる。マリナーズは正しいことをしているだろう。

2)フリオはどのくらい高く飛べる?

フリオ・ロドリゲスは昨年のマリナーズが期待できることのすべてだった。そして彼はすべてを成し遂げた。打撃ではパワーを見せ、盗塁もし、素晴らしいセンターの守備も見せ、フランチャイズの顔となった。そして、彼がフィールドを駆け回るたびに、ベースボールがこれまで創出されたスポーツのなかでもっとも面白いものであると感じられた。だから今、彼はもう一度すべてをやり直さなければならないし、もしかしたらもう少しうまくやれるかもしれない。彼が改善できるのはどの点だろうか?あなたは打撃ではもっとパワーをつけるべきだとたぶん思っているだろう。もう少し出塁率を高くすべきとも思うかもしれない。ファングラフスのWARに基づくと、ロドリゲスは昨年の野球界で28番目の選手だった。もし彼がトップ10入りしたらチームはどこまで行けるかを想像してみてほしい。だからやってみせろ、フリオ!


レンジャース

1)デグロムは何イニングくらい投げられるとチームは予想しているのだろうか?

ジェイコブ・デグロムがレンジャースの投手陣にいるというのはほんとうにワクワクすることだ。テキサスのファンは有頂天に違いない。殿堂入りレベルの実力者が5日ごとにマウンドに立つのだから。しかしもちろん、「5日ごとに」という点は疑問ではある。2019年以降、92イニングより多くのイニングを投げたことはなく、確かに彼が投げている間のイニングは信じられないようなものだった(昨年はやや不安定だったが)が、まだ十分ではない。もしレンジャースがプレーオフに進出し、デグロムが100%の状態で第1戦に臨めるなら、この動きは天才的なものに見える。しかしこれら2つが揃うにはたくさんのことが必要だ。あなたはそれができると思うだろうか?

2)外野手のアップグレードが必要か?

レンジャースがトップ級の選手を獲得しようとしてきたことは印象的で注目すべきことだ。さらにはネイサン・イオバルディとアンドリュー・ヒーニーはどちらもローテーションへの追加としては悪くない。しかし外野手を獲得していないのはなにかおかしくないだろうか?アドリス・ガルシアの有用性については意見は様々かもしれない。彼のパワーは魅力的だが、彼はフリースインガーで、守備も微妙だ。繰り返すが、少なくとも彼が外野の一角を占めるのだ。ほかのコンテンダーチームはレオディ・トレバスやジョシュ・スミスに簡単にポジションを任せるだろうか?レンジャースはピッツバーグにブライアン・レイノルズについて打診してみるべきように思われるがどうだろうか?レンジャースには確かに最高級クラスの選手もいる、ヨナ・ハイムやジョシュ・ヤンの台頭も多少ポジティブな要素だ。しかし、ここに大きな穴がある。そこを埋められるだろうか?


順位予想(チーム: 勝利数-敗戦数)

アストロズ: 100-62

マリナーズ: 91-71

エンゼルス: 85-77

レンジャース: 78-84

アスレチックス: 60-102

アストロズを捉えるのは容易ではない。しかし明らかにマリナーズはプレーオフチームになりそうだ。そしてエンゼルスかレンジャースがそれを追う形となるだろう(エンゼルスはさらに飛躍もできるし、あるいは低迷もしうる、他にはないようなそういうチームだ)。地区優勝チームは間違いないように思われるが、ポストシーズンではAL西地区から多くの声が聞こえてきそうな予感がある。

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