MLB NEWS 翻訳- 2023年、価値を証明しなければならない7選手
原文: https://www.mlb.com/news/players-with-most-to-prove-in-2023
これら7選手が野球界でもっとも優れたプレーヤーであったのはそう昔のことではない。オールスターゲーム出場、サイヤング賞候補、あるいはMVP受賞者までいる。彼らはスターダムにのし上がったのだ。
しかしわずか1年や2年であまりにも多くのことが変わってしまった。その間に、彼らのパフォーマンスは低下し、彼らの能力を疑う者は増えた。現在では彼らのほとんどに怪我の不安がつきまとう。彼らは若く、才能があり、メジャーリーグで今後何シーズンも活躍できそうだが、再起できなければ彼らの将来も雲行きが怪しい。
彼らは皆、2023シーズンの優勝を熱望しているがシーズン後フリーエージェントとなる見通しであるため、今後のゲームに懸かっているもの、証明しなければならないことが多いのだ。
コディ・ベリンジャー、外野手、カブス
彼の代理人であるスコット・ボラスによれば、彼はフリーエージェントとなったこのオフシーズン、複数年契約のオファーも受けたという。しかし、狙いは1年契約を結び、2019年シーズンに47本のホームランを放ち、ナショナル・リーグMVPを獲得したこの男が価値を取り戻し、来冬の市場でさらにキャッシュを得ることだった。彼はカブスとそのような契約を結んだ。
ベリンジャーのパフォーマンスは2020年に低下した。しかし、それでも彼は外野手では平均以上に攻撃的(wRC+が112)な選手だった。フィールディングは健在だが相次ぐ怪我によって思うようなプレーができていない。きっかけはNLCSの第7戦で決勝ホームランを祝った際に右肩を脱臼?骨折?したことだった。それから彼は2021年にも手首の故障で3度離脱した。2022年は概ね健康だったが、彼の打棒は復活することなく、ポストシーズンではベンチ要員に甘んじた。過去2シーズンで、800打席以上に立ってwRC+は69だった。
ベリンジャーはまだ27歳で、彼の契約では2024年シーズンのオプションも含んでいる。最近の結果から、彼はこの2023シーズンはキャリアにおいて重要なものであると理解しているだろう。
マイク・クレビンジャー、先発投手、ホワイトソックス
クレビンジャーとシカゴは今オフの早い段階で2024シーズンのオプションも含む800万ドルの単年契約を結んだ。かつてクリーブランドに所属した彼は、AL中地区には慣れていることが彼個人の復活の一助となることを望んでいる。
2017から2019にかけて彼はERA+が152+と、資格のある選手のなかで六番目にランクインした。その最終年にいたっては、彼は平均打球速度、奪三振率、wOBAで90%以上の成績を残した。しかし2020年8月のサンディエゴへの移籍以降彼の右腕は悲鳴を上げはじめ、11月にはトミー・ジョン手術を必要とし、2021年シーズンは始まることもなく終了した。
今シーズンはスプリングトレーニングで膝の捻挫という最悪のスタートを切り、これは夏場まで彼を苦しめた。22年シーズンには間に合わせたが、クレビンジャーの速球の速度は2mph(マイル時)近く低下した。彼は防御率4.33でシーズンを終え、FIPはキャリアワーストの4.97、奪三振率は18.8%となりMLB平均を22.1%下回った。クレビンジャー自身は今シーズンにおいて球速が問題になるとは考えていない。32歳となり、残された年数には余裕はない。
ジョーイ・ギャロ、外野手、ツインズ
2022年のトレード期限までの時点で、彼には新しいスタートが必要であることは明らかだった。ヤンキースでの140試合は.159/.291/.368とさらに多くの三振が加わり、悲惨なものだった。この左打者は、ドジャースへ移籍する前の最後の66打席のうち33打席で空振りを喫している。しかしながらロサンゼルスでも137打席でOPSは.671と彼の運気が上向くことはなかった。現在、彼はツインズとの契約という新たな船出に乗り出している。
彼の成績には常にいくつかの特徴がある。低い打率、多くの四球、高いバレルレート、そしてリーグトップクラスの三振率。ミネソタは彼のHR/FB比率が30%以上かその前後に回復さえすればネガティブな要素を見逃すだろう。この30%前後という数字は2017-2019で彼が残したもので、その間、ギャロは打率.217、三振率36.7%、ホームラン103本を放ちOPSは.869だった。
ルーカス・ジオリト、先発投手、ホワイトソックス
クレビンジャーが復活すればホワイトソックスにとっては追い風となるだろう。しかし、サウスサイダーズがAL中地区のトップに立つにはローテーションリーダーが正しくあらねばならない。ジオリトは3年連続でERA+においてリーグ平均よりも少なくとも24%良い成績を残し、昨シーズンに突入した。彼はさらに、ホワイトソックスの主力として活躍するために体重を20ポンド増やした。しかし、彼は開幕戦に4イニングで腹部の張りを訴え、2週間ほどチームから離脱し、そして調子が戻ることもなかった。
彼の4.90という防御率は2019から2021にかけてのそれよりも1.5近く高い。81というERA+は、彼がさらに1アウトとって規定投球回に達していれば、資格のある選手のなかで下から2番目の成績となる。彼はこのシーズンを"失敗"と話した。ジオリトはこのオフシーズンに過剰な体重を除き、より滑らかに動けることにフォーカスしている。もし2023年シーズンでかつての姿を取り戻せば、オフにはフリーエージェントクラスの先発投手のなかでもっとも優れた選手の一人となるだろう。逆に、2022年シーズンを繰り返すような結果となれば、潜在的なバイヤー(他球団)は彼の将来の価値に疑問を持つようになるだろう。
ジャック・フラハティ、先発投手、カージナルス
フラハティは2019年に野球界でその地位を確かなものとした。彼はナショナル・リーグのなかでもっともよりWHIPを残し、許したヒットはもっとも少なく、防御率は2.75で4位、そしてbWARは5.8を記録した。23歳という年齢にして、フラハティの将来は眩しいほどに輝いていた。
しかし、彼が毎シーズンのように学んだように、ピッチングというものは健康に対して有害だ。短縮シーズンとなった2020年に40イニングを記録したのち、フラハティは2021年の投球回を78と1/3に制限した。なぜなら肩に張りを感じたからだ。彼の右肩はこの年、問題を繰り返し起こし、シーズンの開始は6月まで遅れ、9月以前の投球回は8回にとどまった。
彼はそのシーズンの最終月に5度先発登板し、各登板で5イニングス以上を投げた。全体の数字は良いものではなかったが(wOBA .358、四球率13.2%、奪三振率19.8%)、フラハティが無傷のままその月を終えたのは勝利と言える。フラハティは復活できるだろうか?彼はほんとうに2023年を健康に終えなければならない選手の一人だ。
ルイス・セベリーノ、先発投手、ヤンキース
フラハティと似て、セベリーノが天才投手と見なされるまでにはわずか数年しかかからなかった。2017年には23歳で190イニングを投げ、2018年にもそれを達成した。彼はその2年ともで、ALのサイヤング賞投票でトップテン入りを果たした。
しかし、彼の2019年は背中の張りにより大きく水をあけられた。彼は2020年の2月にはトミー・ジョン手術を受け、回復までに痛みのぶり返しにも苦しんだ。彼が再びメジャーに戻ってくるには最終登板から700日以上が経過していた。2022年の彼は故障で2ヶ月戦列を離れはしたが、それ以外の点では成功を収めた。セベリーノは、102イニングで20.3奪三振-与四球率、予想ERA2.93という強力な成績を残した。速球にはやや陰りが見られたが、それでも90マイル後半を記録し、打者を苦しめた。
セベリーノはマウンドに立つことさえできればエース級だと思われる。しかし2019年から120回しか投球していないことを考えると、彼は規則的にマウンドに立つ方法を考えなければならないだろう。フランキー・モンタスが肩の故障で最初の1ヶ月は出遅れそうなことで、ヤンキースのローテーションにおける彼の重要性はさらに増している。
ジェシー・ウィンカー、外野手、ブルワーズ
確かに彼はキャリアの6年間で無数の故障と戦ってきたが、ラインナップに居さえすれば凄まじい打棒を発揮してきた。彼はレッズで2020-21の164試合で.292/.392/.552 で36本塁打を記録した。彼のwRC+ 145は同期間中の15位の数字で、右投手に対するwRC+ 167は全左打者のなかで4番目の数字だった。3月のトレードでマリナーズがウィンカーを獲得したことは、攻撃面の必要性からいえば完璧なものだった。
彼はシアトルでキャリアハイとなる136試合に出場し、四死球率15.4%は球界でトップのものだった。しかし、2021年のオールスターでは、他にうまくいったことはほとんどない。打率は200ポイント低下し、ハードヒット率は47.1から34.3へと30%近く低下した。右投手に対するパフォーマンスさえも、平均を下回った(wRC+ 99)。ウィンカーはそのレギュラーシーズン後、頸部と左膝の手術を受けた。このことがフィールドでのプレーにどの程度影響したかはわからないが、成績下降を説明するには十分なものだ。
ウィンカーは12月にブルワーズへと移籍し、キャリアのなかで3チーム目となる。もしかするとNL中地区への復帰は彼がシンシナティで見せた魔法を取り戻す助けとなるかもしれない。
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