長いお別れ
レイモンド・チャンドラー。
清水俊二訳。
そろそろハードボイルドに磨きをかけようと古典的なハードボイルド小説に手を出した。そして自分はハードボイルドにはなり得ないと悟った。
まず登場人物の名前を憶えられない。海外文学を読むときにありがちなことだが、カタカナで記され、音としてもあまり馴染みのない名前にはなかなか慣れない。まあ国内作家の作品でも登場人物の名前が日本風でない(こういう先入観というか固定観念が入った言い方にケチがつく時代ではありますが。)ときはそれがすんなり入ってこない。こんなやつがハードボイルドになれるわけがないのだ。
ストーリーについてはあまり言及する点がない。読んでいて「ああ、確かに昔の探偵小説だな」と思ったくらいだ。ただ、ストーリーと"Long Good Bye"というタイトルとが頭の中で符号したとき、妙なスッキリ感というかそういった類の味わいがあった。
あとこれは訳の問題なのだが、たまにおそらく助詞が抜けているであろう文があって不満だった。こんな些細なことに不満を抱くやつがハードボイルドになれるわけがないのだ。
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