空気が淀む。
6畳のアパートに住んでいる。空気が淀む。
この部屋には自分以外誰も上がり込むことはない。誰も新しい空気を持ち込まない。
私は、外では辛いことがあっても、悲しいことがあってもいつも我慢する。我慢の結果、いつも憎悪や悲哀を抱えて帰宅する。
憎悪や悲哀は私から滲み出し、澱のようにゆっくりと積もる。誰も新しい空気を持ち込まないから、風を吹かせないから、それは静かに、しかし確実に積もってゆく。
私から滲み出した憎悪や悲哀がいつか私自身を飲み込み、押し潰してしまいはしないだろうか。もしかするとこんな風にして人は狂っていくんじゃないか。そう思う。
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