加藤豪将、日本ハム入団
今月4日、先月20日に北海道日本ハムファイターズからドラフト3位指名を受けていた加藤豪将選手の入団が正式に決定した。
加藤選手は両親とも日本人だが、生涯の大半をアメリカで過ごしており、2013年のメジャーリーグのドラフト会議でニューヨーク・ヤンキースから2巡目指名を受けてマイナー契約を結んだ。
今年は初めてメジャー昇格を果たし初安打を記録するも、まもなく降格し、ニューヨーク・メッツ傘下で2022年のシーズンを終えていた。マイナー(3A)では今年は打率が.260を切るなどやや低迷したような印象だが、2021年シーズンでは日本では横浜DeNAで活躍した筒香嘉智選手、西武に所属していた秋山翔吾選手と比較しても遜色ない成績を残しており、日本プロ野球でどれほどの成績を残せるだろうかと注目が集まっている。
加藤選手が入団したことそれ自体も個人的には大きなニュースではあったが、彼が入団会見で語った「日本でプレーすることを選んだ理由」はとても興味深く、印象的なものだった。以下は彼が、会見で話した内容とほとんど同じ内容の、報道陣に配られた文章の一部だ。
6歳でイチローさんの野球に出会ってから、自分の夢はメジャーリーガーになることだった。そしてあれから21年後、2022年4月9日、ついにメジャーデビューをすることができた。しかし、なぜか夢がかなったという喜びが少しもなかった。翌日、私の頭に一つの言葉が横切った。
「The man who loves walking will walk further than the man who loves the destination (歩くことが好きな人は、ゴールを目指している人よりも遠くに歩ける)」
そのときピンときた。メジャーリーガーになることに喜びは無く、そのために毎日毎日、自分を高めるために夢中になるプロセスに喜びを感じていたのだ。
自分が野球をやる意味はそこにあった。
日本ハムから指名を受けたことを光栄に感じながらも、決断をするには時間と勇気が必要だったという加藤選手。自問自答を繰り返すなかで思い至ったのは「自分が野球をする理由」だったという。身体のメカニクス的な部分を含め、プロ選手になってから「日本人」というものを意識するようになったようだ。
私はまだまだ学び続けたい。この道を歩き続けたい。10月20日のドラフト会議以来、自分に問えば問うほど、日本で学んでさらに自分を高めたいと思うようになった。
ファイターズのコーチスタッフから何か大事なことが学べると信じられたことで、それが自分の歩き続ける道だと強く思うようになった。
まず、「The man who loves walking will walk further than the man who loves the destination」というワンフレーズは私たちに強い感銘を与えてくれる。「プロセスに意義や喜びを見出すことで最終的には大きな成果を得ることができるかもしれない」という考えは、アスリートほどの厳しい環境に身を置いているわけでないとはいえ、私たちが仕事や勉強を頑張ったり、人生の目標に向かって進んでいくうえで強い後押しになるように思う。
そしてもっと単純な感情として、「成長し続けたい、学び続けたい」という姿勢をもつ彼を応援したいと感じた。
彼が配布した文章では他に、人生を通じて感じた日本ハムファイターズとの縁、マイナーリーグ生活の中で感じた日本の野球ファンへの感謝なども綴られている。とにかく「日本プロ野球で一生懸命やりたい」というひたむきさや、日本の野球ファンへの誠意のようなものが滲み出ている文章だと私は思う。
BIGBOSSこと新庄監督が率いる日本ハムにまた面白い選手が加わった。さらに、2023年シーズンからは本拠地が新球場・エスコンフィールド北海道となる。まだまだ2022年シーズンが終わったばかりなのだが、早くも来年の開幕が楽しみになってきた。
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