2022年3月

間もなく2021年度にも別れを告げ、4月を迎える。

ここ数日でアパートの駐輪場はがら空きとなった。そしてまたしばらくして自転車や原付きに埋め尽くされるに違いない。 

そういえば週末など、日中部屋にいると引越し業者が出入りしていたっけ。

気づいたころには近所の桜は八分咲きだった。

そんな、季節の変わり目の臭いをギリギリまで嗅ぎ取れない程度には生活に追われていた。

===就職活動===

就職活動は可もなく不可もなくといった感じだ。2月中にすでに募集を開始していたところは全落ちして、「うまくいけば3月中に内々定!」と思い描いていた通りにはいかなかったが、競争率の高い企業だったから、単純にそれは仕方のないことだ。書類選考・WEBテストを通過して面接に漕ぎ着けたという点を評価すべきだ。

むしろそこを経験したから、より気を引き締め、その後に活かすことができたと考えるべきだ。

と、このように強気なことを言っているが面接全敗が続いていたときはほんとうにしんどかった。書類選考段階で落ちることはあまりなかっただけに、自分が人間性で劣っているだとか、あまりにも対人能力に欠けているだとか、そういった考えに取り憑かれていた。

通過した一次面接も、正直なぜ落とされなかったのかがわからない。話し方もたどたどしかっただろうし、話した内容も大したものではなかった。短く言えば、スキルがないうえに意欲もコミュニケーション能力もないことが露呈したと思う。

ある企業は面接後にフィードバックをくれた。良かった点としては、聞かれたことに対してしっかり返答している(Aと聞かれてA'と返している)点・作ってきた答えだけを話すのではなく、そこを深堀りされたときにしっかりと考え、整理し、自分の言葉で話せているという点を挙げてもらった。改善点としては、「(緊張しているというのもあると思うが、)話していてなかなか感情が伝わってこない」ということを指摘された。

私は自分の感情を表に出せなくなっている、というのは就職活動のなかで得た気づきの一つだ。いつからこうなったのかはわからない。思い当たるのは、中学校の先生がとても厳しくて、「怒られないこと」が日々の目的になっていたり(それでも私は頻繁に怒られたのだが)、ずっと体育会系の風土にいたりしたことで行動の基準が「やりたい/やりたくない」ではなく「やらなければならない/してはならない」になっているということ。

エントリーシートや履歴書を書いていても、志望動機がなかなか書けない。社会や人の役に立ちたいという思いだけは確かにある、間違いなくある。ただ、それを踏まえて自分が「やりたいこと」というのが見えてこない。生き方を他人に委ねてきたツケを今払っているのだと思う。

だとしたら、私は最終的にどのような基準で企業を選ぶのだろうか。今の予想としては「最初に内々定をくれた会社」になるのではないかと思っている。このどうしようもない私を拾おうとしてくれた恩に報いたいという気分になるのではないかと思っている。事実、面接が一度も通らない中、初めて一次面接を突破できた企業に対しての好感度が急に高くなってきた。我ながら性格が犬すぎて笑ってしまう。

===見てたもの===

この冬はアニメ「平家物語」を見ていた。まずOPが好きだ。

平家物語といえば「諸行無常」だ。栄華を極め、「平家にあらずんば人にあらず」という言葉もあるようにその横暴さとともに、平家の衰退は「因果応報」の文脈で語られることもあるかもしれないが、平家は横暴だったから滅びたわけではないのだと気づいた。「盛者必衰」は「理」だから、形はどうあれ避けることはできない。

変わらないものなどなく、全ては移り変わり続けるというのは昔も今も、そしてこれからも同じだ。ただ、そのサイクルは早まっているのかもしれない。生産性や効率性を追い続け、物の消費も人の消費も超短期的で、移り変わりのスピードはこの上なく高速。

その変化についていくことができず、沈む回数が多くなったり、その期間が長くなっている人もいるかもしれない。でもそれはその人が劣っているからではない。因果応報ではない。そういう世界、そういう環境になっているから仕方がない(脱却しようとすることが無意味と言っているわけではない。ただ、悲観して思い詰めるよりは「そういう環境だから仕方がない」という前向きな諦めが必要だと思う)。

因果応報は自戒のための言葉であって、他人を攻撃するための言葉ではない。「お客様は神様」と同じ構造がそこにある。

あなたが今辛い状況で、それに対して誰かが「因果応報」「悪因悪果」「能力や人格が劣るから」などと言ってきても、真面目に取り合う必要は一切ない。必要なことは自分を追い詰めることではなく、状況に対して適切な処置をとることだ。

ここまでのことは私自身に向けて書いているという面もある。私にかかれば平家物語にかこつけて自分を慰めることだって容易い。

===今後===

季節は変わるが、生活は続いていく。4月、また新しい気持ちでやっていこう。

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