以前からも時々触れているが、筆者は修士課程の大学院生だった(身分としてはこの3月末までそうなのだが)。研究室配属後の3年間を俯瞰してみて、思ったことをつらつらと書いていきたい。 研究を頑張っていた過去の自分に何かを伝えるとしたら、「やってもやっても結果が出ないときは出ないものだし、逆にうまくいくときは前触れもなく突然うまくいく」ということを1番に伝えたい。 3年間の大半は一歩進めたかと思えばまた戻ったり、活路が見えたと思ってアクセルを踏み込んでみたが思った道ではなかったりと、そんな感じだった。実際、修士論文も査読付き雑誌に投稿した論文も、主要なデータは修士2年の秋以降にとれたデータで、それまでに行った実験も無駄ではなかったが成果物においては補助的なデータにしかならなかった。修士2年の夏までは本当にダメダメで、それなのに秋になって突然道が開けて、なんとか論文投稿・掲載にまでこぎつけることができたのだ。その時期に何かを変えたというわけでもなく、なぜかうまくいくようになったものだから本当に驚いた。うまくいっているときのメンタリティでいれたら就活ももうちょいいい感じだったんじゃないかと思った(これはただの負け惜しみ)。感覚的には不思議なものだが、人の話でも「研究ってのは割とそういうところがある」と聞くこともあるから本当にそういうものなのだと思う。既知の情報をもとにうまくいきそうな道を選ぶのだが、うまくいかなかったとしても「これではうまくいかない」という情報を得て再度取り組む、少なくとも私にとってはそういう作業だった。 また、いろいろな物事について言えることだが、「作業をやる順番」のセンスがあるといいと感じた。研究をやるうえで、実験・実験の下準備・文献を読む・資料作成など様々な作業がある。これらにいつ取り組むか、どういう順番で取り組むかによって効率が大きく変わってくる。 イメージとしては、公務員試験の数的推理の問題で駅伝の走順を決める問題に近い。「A, B, Cの三人が、たすきをつないで図のようなコースを走った。スタートからゴールに要する時間が最も短くなるようにたすきをつなぐ地点を決めたとき、要する時間はいくらか」という問題文があり、A, B, Cはそれぞれ平坦な道、上り坂、下り坂で走るスピードが様々だという設定の問題。 私の場合、一つのことに集中する傾向が比較的強...